【書籍】『デジタル・シティズンシップ』


坂本旬・芳賀高洋・豊福晋平・今度珠美・林一真 著 『デジタル・シティズンシップ  コンピュータ1人1台時代の善き使い手をめざす学び』(大月書店)の紹介です。

これまでの「情報モラル教育」のあり方に一石を投じ、「デジタルシティズンシップ教育」への転換を強く訴える一冊。

これまで学校現場で多く行われてきた「情報モラル教育」では、インターネットやICT機器の利用について、その危険性を

喧伝することで利用を制限する「ルール」の押し付けになってしまっていた側面を鋭く指摘する。

そのような「情報モラル」教育では、現実の子ども達を取り巻く状況に到底対応することはできないだけでなく、真の「善き使い手」になることはできない。

そこで「デジタルシティズンシップ教育」では、子ども達が積極的に主体的に、安全で適切な利用ができるように指導を行なっていく。なぜ「デジタルシティズンシップ教育」が必要で、「デジタルシティズンシップ教育」はどのように行われるべきか、研究成果を元に解説する一冊である。

まさに管理人が現在(2021年11月)最も関心を寄せているテーマである。

禁止ばかりの「ルール」からは何も生まれず、失敗があったとしても使用する経験を積み重ねる事こそが「善き使い手」への最短で最善の道であると感じている。

全ての教育関係者はもちろん、全ての大人に読んでもらいたい一冊です。

管理人の実践についてはこちらもぜひご覧ください。

投稿者プロフィール

ダッシュニン
ダッシュニン特別支援学校 教員
日本のどこかで特別支援学校の先生をしています。
役立つサイトや教材、書籍の情報を発信していきます
よろしくお願いします。

2019 ICT夢コンテスト 優良賞受賞
『実践障害児教育』掲載
『日経パソコン』 特別冊子「教育とICT」掲載
『特別支援教育の実践情報』掲載
『withコロナ時代の特別支援教育』掲載等

このホームページが『日本教育新聞』で紹介されました。
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