【書籍】『アトリエインカーブ物語　アートと福祉で社会を動かす』

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2020/9/4

今中博之さんの『アトリエインカーブ物語　アートと福祉で社会を動かす』（河出書房出版社）の紹介です。

社会福祉法人素王会が知的障がいのある現代アーティストの創作活動の場として大阪に設立したアトリエインカーブ誕生から現在までの物語です。

知的障がいのある方の作品を社会にどのように現代アートの作品として発表し、価値づけるかを徹底的に追求するアトリエインカーブ。アウトサイダーアートやアール・ブリュットというカテゴライズから自由になるための試行錯誤の日々が語られます。アーティストとスタッフの関係性を「アート」と「デザイン」の観点から解説した部分は必読です。

管理人はいつか特別支援教育×エンタメ、福祉×複業を実現したいと思っています。障がいのある方たちが描く絵や作る物をインターネットを通じて広く社会に流通させたいと思っています。それは、飛び抜けた才能のある方だけでなく、作ること描くことが全ての人に開かれていくといいなと考えています。自分の作ったものが誰かの心を動かし売れることで社会とのつながりを感じられるような場を作りたい。普段は事業所に通所しながら、その残りの時間で作った作品が誰かに届くまでの物語も含めて届けられたらいいなと考えています。そんな夢物語を実現するための道標が示されていました。

また、管理人とこのホームページのテーマでもある「＃特別支援教育が特別じゃなくなる日を」にもつながる内容が書かれており、障がいのある方のキャリア支援を考える上でもおすすめの１冊です。

投稿者プロフィール

ダッシュニン特別支援学校　教員

日本のどこかで特別支援学校の先生をしています。
役立つサイトや教材、書籍の情報を発信していきます
よろしくお願いします。

2019　ICT夢コンテスト　優良賞受賞
『実践障害児教育』掲載
『日経パソコン』　特別冊子「教育とICT」掲載
『特別支援教育の実践情報』掲載
『withコロナ時代の特別支援教育』掲載等

このホームページが『日本教育新聞』で紹介されました。